女性の一人暮らしには何かと不安がつきものです。
最近ではストーカー被害や強盗など、さまざまな犯罪を耳にすることも多くなりました。
しかし、実はこのような犯罪被害は未然に防ぐことができるのです。
この記事では、警備のプロが教える「女性のための一人暮らし防犯マニュアル」をお伝えいたします。
女性の一人暮らしが少しでも楽しく、そして不安が減るよう、プロ目線でさまざまな対策をお伝えいたしますので、ぜひ参考にしてください。
1.警備のプロが教える!女性のための一人暮らし防犯マニュアル
この記事では、長年警備事業を行う当社が、これまで蓄積してきた知識や経験をもとに、一人暮らしをする女性のための防犯マニュアルをわかりやすくお伝えしていきます。
当社が長年培ってきた、お客様の「安心・安全」を守るためのポイントをお伝えしますので、一人暮らしをご検討中の方や、一人暮らしをしている方は、ぜひ参考にしてください。
2.【重要】女性の一人暮らしで防犯対策が必要な理由

もちろん、男性の一人暮らしでも犯罪被害に遭うケースはありますが、男性の場合は空き巣など不在時に起こることが多いです。
対して、女性の場合はわざと在宅時を狙って侵入し、強盗や強制わいせつといった卑劣な犯罪が行われる場合もあります。
「私は大丈夫」と思いたくなる気持ちもわかりますが、犯罪者はいつ・どこで狙っているかわかりません。
また、不審者と鉢合わせしてしまった場合、恐怖で声が出せず、体が動かなくなってしまうこともあります。
いつ何が起こるかわからないからこそ、日々の防犯対策が自身の身を守り、安心して暮らせる「当たり前の日常」を作ることができるのです。
1.一人暮らしの女性が狙われやすい理由
・一人で過ごすことが多い
・行動が予測されやすい
・周囲の目が届きにくい
・防犯意識が比較的低い
・抵抗力が弱い
一人暮らしの女性が特に狙われやすいのは、上記5つのような理由があります。
基本的に、会社員の場合は朝家を出る時間や帰宅する時間が決まっていることが多く、毎日同じ時間帯に同じルートで出社・帰宅することが多いでしょう。
この場合、待ち伏せされやすかったり、空き巣被害に遭いやすかったりと、犯罪者に狙われる可能性が高いです。
また、一人暮らしの女性はマンションやアパートに住むことが多いため、ご近所付き合いもほとんどなく、周囲の目が届きにくい状況になっています。
さらに、SNSで生活の様子を発信するなど、防犯上リスクになりやすい行動をするなど、防犯意識が比較的低い方がいるのも事実です。
物理的な抵抗力が弱く、いざ犯人と鉢合わせたときに、力で勝てずに抵抗できないというのも、女性が狙われやすい理由といえるでしょう。 このように、女性の一人暮らしは犯罪者に狙われやすいため、防犯対策は必要不可欠といえるのです。
2-2.家の中に入り込まれると外からは気付けない
女性は物理的に抵抗力が弱く、マンションやアパートなどは外から見えにくい構造になっているため、犯罪者に家の中に入り込まれると誰からも気付いてもらえなくなります。
また、家の中から助けを求めても、外にいる人には届きづらいでしょう。
犯罪者に家の中に入り込まれることが、最も恐ろしく、避けるべき状況といえます。
2-3.家の中に「入らせない」ことが最も重要
犯罪者に家の中に入り込まれると、助けを求めることは難しいです。
では、どうすれば良いのでしょうか。
女性の一人暮らしで最も重要なことは、犯罪者を家の中に「入らせない」ことです。
家の中にさえ入らせなければ、命の危険にさらされるような犯罪被害に遭うリスクは軽減できるでしょう。
それでは、犯罪者を家の中に入らせないためにはどうすれば良いのか、詳しく解説していきます。
3.女性の一人暮らしで注意したい3つの防犯ポイント
女性の一人暮らしで気を付けることは数多くありますが、特に注意したいポイントが3つあります。
それぞれしっかりチェックして、安心して過ごせる環境を整えましょう。
3-1.【防犯ポイント①】部屋の選び方
女性が一人暮らしをする上で、まずは重視したいのがお部屋の選び方です。
例えば、1階は侵入しやすいので3階以上のお部屋にするなど、犯罪者が侵入しにくいお部屋を選ぶようにしましょう。
また、設備が充実しているかどうかも重要です。
オートロックやモニター付きインターフォンなどがあれば、容易に侵入することは難しくなります。
3-2.【防犯ポイント②】安全性を高める防犯グッズ
自宅に侵入させないために、防犯グッズを活用するのもポイントです。
窓からの侵入を防ぐために、防犯フィルムを貼ったり補助鍵を付けたりと、今はさまざまな防犯グッズが売られています。
自宅の設備で不安な要素がある場合は、防犯グッズで対策してみるとよいでしょう。
3-3.【防犯ポイント③】生活習慣の見直し
実は防犯対策で忘れがちなのが生活習慣の見直しです。
例えば、エレベーターの乗り方一つとっても、犯罪に遭いやすいか、防ぐことができるのかが変わってきます。
最も重要なことは戸締りをすることですが、一人暮らしだと思わせないことや、不在だと知られないこと、警戒しているとアピールすることなど、日常生活の中でできるさまざまな防犯対策があります。
4.女性の一人暮らし防犯マニュアル〜部屋の選び方〜
これから一人暮らしをする人や、引っ越しを考えている人は、お部屋の選び方をチェックしておきましょう。
ここでは7つのチェックしたいポイントと、内見時に確認しておきたいポイントについてお伝えいたします。
4-1.①3階以上の部屋にする
女性が一人暮らしをする場合、必ず押さえておきたいのがお部屋の階です。
1階は出入り口やベランダが丸見えになり、女性が一人暮らししているということがバレやすくなります。
また、侵入も容易なため、上層階に比べると犯罪被害に遭いやすくなるでしょう。
2階以上でも外からの侵入は難しくなりますが、室外機や配管を使えば2階でも侵入できる場合があるため、できれば3階以上のお部屋を選んでおくと安心です。
ただし、近隣に駅やビル、マンションなどがある場合は、3階以上でもお部屋の中を見られる可能性があります。
特に都心部の場合は、周辺施設から部屋の中を覗かれないかという部分も考慮し、お部屋を選ぶようにしてください。
4-2.②設備をチェック
一人暮らしの物件を選ぶ際には、設備も必ずチェックしておきましょう。
防犯対策に力を入れている物件を選ぶことで、容易な侵入を防ぐことができます。
・オートロック
・モニター付きインターフォン
・カードキー、ダブルロック
・防犯カメラ
・ホームセキュリティ
・浴室乾燥機
・室内用物干
・宅配ボックス
・防犯ガラス、シャッター
全ての設備を満たす物件を見つけるのは難しいかもしれませんが、防犯グッズをうまく活用して、安心して過ごせる環境に近づけましょう。 また、管理人が常駐するマンションも防犯性が高いため、より安心して過ごすことができます。
最近はインターネットショッピングを利用する方が多いですが、宅配ボックスを使えば配達時にも家の鍵を開ける必要がありません。
配達員になりすまして自宅に侵入しようとする犯罪者もいるため、宅配ボックスがある場合は積極的に活用するようにしましょう。
4-3.③共用部分をチェック
お部屋の設備を選ぶだけでなく、共用部分のチェックも忘れないようにしましょう。
エントランス・エレベーター・廊下・階段・ゴミ捨て場が綺麗に整理整頓されている場合は、きちんと管理が行き届いている証拠です。
駐輪場や集合ポストが荒れている物件は、住んでいる人のマナーが悪い可能性があるため、注意する必要があります。
4-4.④ベランダ・窓をチェック

不審者は玄関だけでなく、ベランダや窓から侵入する可能性があります。
警察庁の公表によると、一戸建てやマンションなど住宅の形態に関わらず、玄関と窓からの侵入が7割以上を占めているのです。
そのため、玄関だけでなくベランダや窓の防犯対策も重要になります。
ベランダや窓が死角になっていると、周囲の目を気にせずに侵入できるため、狙われやすくなってしまうのです。
また、ベランダの近くに木や配管があると、足場にして侵入される可能性があります。
他にも、隣接する建物からの侵入や、屋上からロープを使って侵入するなど、さまざまな方法で侵入されるケースがあるため、3階以上のお部屋であっても油断は禁物です。
まずはベランダや窓が死角になっていないか、近くに足場や建物がないかを確認しましょう。
4-5.⑤治安をチェック
お部屋や建物自体の設備を確認するだけでなく、お部屋選びでは周辺環境の治安のチェックも重要です。
できれば昼と夜の両方の様子を確認しましょう。
繁華街が近いと夜でも明るく人通りも多いですが、その分酔っ払いの人も多くなります。
対して、ファミリー層の多い地域は見守りも多く、防犯意識が高いといえるでしょう。
気になる物件がある場合は、最寄駅やバス停から実際に歩いてみるなどして、どのような雰囲気か確認しておくと安心です。
4-6.⑥災害・事件の発生状況をチェック
過去にどのような災害や事件が起こったかもチェックしておきましょう。
防犯とは離れるかもしれませんが、過去に災害が起こっていて将来も同様のリスクが考えられる場合は、エリア自体を再検討するほうが安心です。
また、住みたい街の警察や自治体のホームページをチェックし、過去の犯罪の発生状況を確認してみるのも良いでしょう。
犯罪の発生場所や種類を知ることは、住むエリアを決めるための重要な判断材料となります。
他にも、下記のようなポイントをチェックしながら実際に街を歩いてみるのもおすすめです。
・落書きがないか
・放置自転車がないか
・ゴミの放置がないか
・繁華街が近すぎないか
・通学、通勤路は人通りが多いか ・住民や通行人の様子
4-7.⑦夜道をチェック
住みたい物件の周辺は、夜道が明るいかどうかも確認しておく必要があります。
駅近の物件でも時間帯によって暗くなることがあるため、実際に足を運んで確認しておくほうが安心です。
街灯の数は十分か、人通りは少なすぎないか、近くに交番やコンビニはあるかなど、万が一何かが起こっても助けを求められる場所があるかもチェックしておきましょう。
ただし、夜道が明るくても歩きスマホやイヤホンをしていると不審者に気づきにくくなるため、夜道の歩き方にも注意してください。
4-8.【内見時にチェックしたいポイント】
お部屋の選び方について7つのポイントをお伝えしましたが、全て覚えるのは難しいかもしれません。
お部屋探しの際に確認しやすいよう、内見時に特にチェックしておきたい防犯ポイントを簡単にまとめましたので、ぜひ活用してください。
<内見時のチェックポイント15選>
1.防犯カメラはあるか(エントランス・エレベーター)
2.オートロックはあるか
3.非常階段に鍵はついているか
4.郵便受けに鍵はついているか
5.宅配ボックスはあるか
6.玄関ドアの鍵はディンプルキーが採用されているか
(表面や側面にくぼみがあるピッキングされにくい鍵)
7.玄関ドアと窓が1ドア2ロック(1つのドアに2つ以上の鍵)になっているか
8.玄関ドアにドアスコープとドアチェーンが付いているか
9.窓に格子やシャッターが付いているか
10.ベランダや窓が死角になっていないか
11.ベランダや窓の近くに足場がないか
12.インターフォンにモニターが付いているか
13.セキュリティシステムに加入しているか
14.共用部の管理は行き届いているか 15.夜間の人通りや街灯の明るさは十分か
5.女性の一人暮らし防犯マニュアル〜おすすめ防犯グッズ〜

女性の一人暮らしでは物件選びが大切ですが、すぐに引っ越しをするのは現実的に難しいでしょう。
そんなときは、防犯グッズを使って自宅の安全性を高めるのが効果的です。
ここでは、窓・ベランダ・玄関に使える防犯グッズをご紹介します。
5-1.【窓】の防犯グッズ
はじめに窓の防犯グッズを5つご紹介します。
5-1-1.①防犯フィルム
防犯フィルムを窓に貼ることで、ガラスが割れにくくなります。
ガラスが割れにくいと侵入に時間がかかるため、侵入者が侵入を諦めやすくなります。
その結果、空き巣などの被害を防ぐ効果が期待できるのです。
また、防犯フィルムは震災時のガラス飛散防止にも効果が見込まれるため、万が一のときにも安心できるでしょう。
防犯フィルムは外から中が見えないマジックミラータイプもあるため、プライバシーを重視する方にもおすすめです。
なお、防犯フィルムは一部分だけに貼っても高い効果は発揮できないため、窓ガラス全面に貼るようにしてください。]
5-1-2.②補助錠
窓につける補助鍵は、サッシのレール部分に取り付けるもの、窓の上枠や下枠に付けるもの、一定以上開かないよう固定できるものなど、さまざまな種類があります。
補助鍵が付いていることで、空き巣が侵入しにくくなり、被害を未然に防ぐことが可能です。
空き巣は玄関だけでなく窓から侵入するケースも多いため、窓にも2つ以上の鍵を設置するほうが良いでしょう。
補助鍵はホームセンターなどで購入できるため、自宅の窓にあったものを探してください。
5-1-3.③ステッカー
窓に防犯対策としてステッカーを貼るのも一つの方法です。
よくあるのは「防犯カメラ作動中」「防犯システム作動中」などでしょうか。
これらのステッカーを貼ることで空き巣を警戒させる効果が期待できますが、これだけでは少し心配なため、他の防犯対策も併用するのがおすすめです。 なお「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼っているにも関わらず、防犯カメラが設置されていない場合は、防犯対策をしていないとみなされターゲットにされる可能性があります。
5-1-4.④防犯ブザー
防犯ブザーは、窓ガラスが割られたり開け閉めされたりするなど、異変を察知すると大きな音が出ます。
設置は簡単で工事も必要ないため、トイレやお風呂などの小さな窓にも設置しておくと安心です。
5-1-5.⑤防犯効果のあるカーテン
意外と見落としがちなのがカーテンです。
かわいらしい色や柄のカーテンが好みの女性も多いかもしれませんが、女性が住んでいるとバレてしまうため、一人暮らしの場合はおすすめできません
カーテンを選ぶ際は、室内の様子が見えにくくなる下記の3タイプのカーテンを選ぶと良いでしょう。
①遮光カーテン
遮光カーテンは外からの光をカットし、室内の様子を見えにくくします。
厚手の生地で作られており、昼夜関係なく外からの視線をブロックしてくれるでしょう。
②ミラーレースカーテン
ミラーレースカーテンは特殊コーティングされており、昼間は外から室内が見えにくくなりますが、室内からは外の景色がよく見えます。
日中のプライバシーをしっかりと守りたい女性におすすめのカーテンです。
③遮像カーテン
遮像カーテンはレースカーテンの一種です。
光は通しますが、視線を遮る効果があるため、昼夜問わず室内が見えにくくなります。 1階に住んでいる方におすすめのカーテンです。
5-2.【ベランダ】の防犯グッズ
次にベランダの防犯グッズを2つご紹介します。
5-2-1.①センサーライト
ベランダには人感センサーライトを取り付けるのがおすすめです。
人感センサーライトは夜間の人の動きを察知し、人が通るとライトが点灯します。
自分の姿が明るく照らされるため、侵入者に侵入を諦めさせる効果が期待できます。
ただし、センサーライトは感知する範囲などをきちんと調整しておかないと、感知して欲しいときに感知しない、通行人に反応して頻繁に点灯するといったことが起こるため注意が必要です。
5-2-2.②防犯カメラ
ベランダに防犯カメラを付けておくのもおすすめです。
防犯カメラは人が通ると録画をするものや、モニター付きのインターフォンに接続できるものなど、便利な機能のついたものが多くあります。
工事不要で取り付けられるものや、ソーラー充電式のものもあるため、付けたい場所に合わせて選ぶようにしてください。
5-3.【玄関】の防犯グッズ
最後に玄関用の防犯グッズを5つご紹介します。
5-3-1.①補助錠
玄関にはもともと付いている鍵だけでなく、補助鍵を付けておくと安心です。
不在時の空き巣被害を防ぐだけでなく、在宅時の防犯対策にもなるでしょう。
補助鍵が付いていることで侵入にかかる時間が2倍になるため、侵入者が侵入を諦めやすくなります。
工事不要の補助鍵もあるため、まずは玄関に取り付けましょう。 このような防犯対策は「1ドア2ロック」と呼ばれており、1つのドアに2つ以上の鍵を付けることで、侵入を防ぐ効果が期待できます。
5-3-2.②ガードプレート
ドアとドア枠の隙間にバールなどをねじ込み、玄関ドアをこじ開ける侵入方法があります。
ドアとドア枠の隙間が空いており、外から施錠の状態を確認できるようであれば、ドアにあうガードプレートを取り付けましょう。
ガードプレートによって、ドアとドア枠の隙間を埋めることができます。
5-3-3.③サムターン回し防止カバー
空き巣が侵入する際に用いる手口に「サムターン回し」があります。
サムターンとはドアの内側にある、鍵を開閉するためのつまみのことで、ドアの外側から何らかの方法で内側のサムターンを回して侵入するのが「サムターン回し」です。
サムターン回し防止カバーを付けることで、カバーに阻まれ外側からサムターンを開けにくくなります。
ホームセンターなどで手軽に購入できるため、自宅の鍵に合わせたものを購入すると良いでしょう。
5-3-4.④ドアスコープカバー
ドアスコープは室内から来訪者を確認できる便利な穴ですが、反対に外から室内を覗かれる可能性もあります。
ドアスコープカバーをすることで、のぞきや盗撮を防ぐことが可能です。
簡易的にテープやマグネットで塞ぐ方もいらっしゃいますが、剥がされる可能性があるため、できれば防犯用の製品を利用するようにしましょう。
5-3-5.⑤防犯砂利
防犯砂利は踏むと大きな音が出る砂利です。
ベランダやテラスに敷いておくことで、侵入者が来たことを音で知ることができます。
また、音に驚いて不審者が侵入を諦める場合もあるため、犯罪被害を未然に防ぐことも可能です。
賃貸の場合は管理規約上防犯砂利を敷けないケースもあるため、管理会社や貸主に相談するようにしてください。
6.女性の一人暮らし防犯マニュアル〜生活習慣の見直し〜
女性の一人暮らしでは、お部屋の選び方や防犯グッズの活用だけでなく、生活習慣を見直す必要もあります。
特に「女性が一人で住んでいる」と知られないようにすることが重要です。
ここでは、今すぐできる9つの対策についてお伝えします。
6-1.①戸締りの徹底

不審者を家に侵入させないために最も大切なことは戸締りです。
「当たり前のことでは?」と思われるかもしれませんが、実は施錠忘れで不審者に侵入される被害は後を断ちません。
一戸建て、共同住宅に関わらず、侵入手口の中でも無施錠での侵入被害が最も多くなっています。
短時間の外出、例えばゴミ捨てなどの場合でも、こまめに戸締りをしましょう。
また、部屋に入ったらすぐに鍵を閉めることも重要です。
荷物を置いたり靴を脱いだりする一瞬の隙を狙って侵入される可能性があります。
施錠は不在時だけでなく、在宅時にもしておくと良いでしょう。
在宅しているからと窓や玄関を開けっぱなしにしていると、不審者に侵入されて強盗被害に遭う可能性があります。
今は空き巣だけでなく、在宅時の侵入犯罪も増えています。
在宅時であれば犯人と鉢合わせになり命の危険にもさらされるため、基本的には在宅・不在に関わらず施錠しておくと安心です。
6-2.②洗濯物を干す場所に注意
ベランダに衣類を干す方は多いと思いますが、女性物の衣類ばかりを干していると、女性の一人暮らしだとわかってしまう可能性があります。
可能なら室内干しが安心ですが、ベランダに洗濯物を干したい場合は、男性物の衣類を一緒に干したり、タオルなどで衣類が目立たないように隠したりすると良いでしょう。
また、洗濯物を干しっぱなしにすると、不在だとわかってしまうため、こまめに取り込むようにしてください。
6-3.③郵便物は溜めない
郵便物が溜まっていると、不在ということがバレてしまいます。
また、宛名を見られて個人情報が漏れる可能性もあるため、郵便ポストはこまめにチェックしておきましょう。
集合ポストの場合は必ず鍵をかけてください。
鍵が付いていない場合は、南京錠などを付けるようにしましょう。 長期の旅行に行く際は、新聞の配達を止めておく等の対策が有効です。
6-4.④ゴミを捨てるときは個人情報に注意
郵便物には住所や名前など、個人情報が詰まっています。
不要だからとそのままゴミとして捨ててしまうと、個人情報が流出してしまう可能性があるため、細かく切って捨てるようにしましょう。
また、レシートからも何を購入したか特定できるため、女性が一人暮らしをしているとわかる可能性があります。
外から見えにくいよう、中が見えない袋に包んで捨てるか、細かく切って捨てるようにしてください。 なお、前日の夜にゴミ出しをする方もいらっしゃると思いますが、夜中のうちにゴミの中身を見られてしまう可能性があるため、当日の朝にゴミを出すようにしましょう。
6-5.⑤ドアを開ける前に相手を確認する
チャイムが鳴るとすぐに玄関ドアを開ける方がいらっしゃいます。
しかし、その行為は大変危険です。
宅配業者を装った犯罪者が待ち構えている可能性もあるため、モニター付きインターフォンで確認したり、ドアスコープから確認したりして、すぐにドアを開けるのは避けましょう。
もしドアチェーンがあれば、外さずに対応するほうが安心です。
また、宅配ボックスを利用すればドアを開ける必要がないため、さらに安心といえます。
知らない人が訪問してきた場合は、宗教の勧誘や押し売りの可能性もあるため、安易に対応しないというのも一つの方法です。
6-6.⑥部屋に入るときは背後を確認する
玄関の鍵を開けた瞬間に襲われるケースもあります。
そのため、鍵を開ける際には周囲に不審者がいないか確認し、人影がないことを確かめてから家の中に入りましょう。
また、部屋に入ったらすぐに鍵をかけるようにしてください。
部屋に入るときだけでなく、夜道を歩くときや帰宅時など、特に一人でいるときは普段から背後を気にかけておきましょう。
6-7.⑦帰宅時に「ただいま」と言う
帰宅時に「ただいま」ということで、一人暮らしではないことをアピールできます。
犯行を計画中の人物は犯行前に偵察をすることがあるため、「ただいま」と言うことで複数人が住んでいるという印象を与え、狙われにくくなります。
最近では男性の声で「おかえり」と言ってくれるアプリもあるため、活用してみるのも良いでしょう。
6-8.⑧エレベーターには1人で乗る
エレベーターは狭い空間で密室になるため、不審者と二人きりになると大変危険です。
例えエレベーター内で襲われなくても、住んでいる部屋の階数がバレてしまう可能性があります。
女性の一人暮らしでは、必ず一人でエレベーターに乗るようにしましょう。
また、イヤホンを使っていたり、携帯を見ていたりすると、背後から襲われる可能性もあります。
エレベーターに乗ったらいつでも非常ボタンや各階のボタンが押せる位置に立ち、背中は壁に付けるようにしましょう。
6-9.⑨表札にはフルネームを書かない
表札にフルネームを書いてしまうと、女性の一人暮らしだとバレてしまいます。
名前だけでも個人情報になるため、できれば何も記載しないのが一番安心です。
どうしても表札を出す必要がある場合は、苗字だけにしておきましょう。
7.女性の一人暮らしは防犯対策が必要不可欠!
女性の一人暮らしを狙う犯罪は増えています。
犯罪者は、どこに住んでいるか、一人暮らしなのか、どのような生活パターンかなど、事前に入念に調査し、犯行に及んでいます。
そのため、女性が一人暮らしをする場合は、日頃からの防犯対策が必要不可欠になるのです。
お部屋探しはもちろんですが、後から設置できる防犯グッズを活用したり、生活習慣を見直したりすることで、犯罪に遭うリスクを軽減できるでしょう。 「私だけは大丈夫」と思うのではなく「明日は我が身」と考え、常に防犯意識を高く持っておくことが重要です。