3月11日になると、自然とあの日のことを思い出します。 東日本大震災から年月が経った今も、私たちに「備えることの大切さ」を静かに教えてくれる日です。災害は突然起こり、私たちの判断力を一瞬で奪います。 しかし、事前の準備と習慣があれば、誰でも“焦らない自分”をつくることができます。 ここでは、今日から取り入れられる実践的な工夫を詳しく紹介します。
「行動シナリオ」を事前に決めておく
災害時に焦る最大の理由は、次に何をすればいいか分からないことです。 そこで役立つのが、あらかじめ決めておく「行動シナリオ」です。
地震発生時のシナリオ
・まずは頭を守る
・揺れが収まるまで動かない
・出口を確保する
・火の元を確認
・家族・同僚の安全確認
ポイントは 3〜5ステップに絞ること。 緊張状態では複雑な判断ができないため、シンプルなほど効果的です。

防災グッズは“使って慣れる”ことが大切
防災グッズを揃えるだけでは不十分です。 実際に使ったことがないと、いざという時に手が止まります。
練習の例
・暗い部屋で懐中電灯をつけてみる
・非常持ち出し袋を背負って歩く
・スマホの緊急連絡先を開く練習
・家の中で避難経路を歩いてみる
「触ったことがある」という経験が、焦りを大きく減らします。
家族・職場で“共通ルール”を決めておく
災害時は連絡が取りづらくなるため、 事前にルールを決めておくことが冷静さにつながります。
決めておきたいルール
・集合場所
・連絡が取れない時の行動
・役割分担
・避難経路の確認
「迷わなくていい状況」をつくることが、落ち着いた行動を生みます。

イメージトレーニングで“脳に経験させる”
スポーツ選手が本番で力を発揮できるのは、 事前に「こう動く」とイメージしているからです。
災害時も同じで、 頭の中でシミュレーションしておくだけで行動の質が変わります。
地震が起きたら…
・どこに身を隠す?
・どのルートで避難する?
・家族はどこにいる?
脳が“経験済み”として扱うため、焦りが減ります。
防災グッズは“見える場所”に置く
押し入れの奥にある防災グッズは、 取り出すまでに時間がかかり、焦りにつながります。
置き場所の例
・玄関
・ベッドのそば
・車の中
・職場のデスク下
“すぐ手に取れる”という安心感が、心の余裕を生みます。
日常の中に「防災の目」を持つ
特別なことをしなくても、日常の中で少し意識するだけで備えは強化されます。
こんな視点を持つだけでOK
・この部屋で倒れそうなものは?
・夜中に停電したらどう動く?
・この道は災害時に使える?
災害を“想定内の出来事”として扱えるようになります。
心の余裕をつくる「情報の整理」
災害時は情報が錯綜し、焦りの原因になります。
事前に整理しておくと安心
・信頼できる情報源(自治体・気象庁など)
・家族の連絡先
・避難所の位置
・持病や薬の情報
必要な情報がすぐに取り出せるだけで、行動がスムーズになります。
ビルメンテナンスの観点からできる取り組み
ビルメンテナンスは、災害時の安全確保に直結する重要な業務です。 アイング株式会社では、日常の管理業務を通じて、テナント・来館者・従業員が落ち着いて行動できる環境づくりに取り組んでいます。
利用者が“焦らない環境”をつくる日常管理
ビル利用者が落ち着いて避難できるよう、 日常から環境整備を徹底しています。
・避難経路の常時確保
・消火器・AEDの見やすい配置
・廊下・階段の障害物除去
・案内表示(サイン)の点検
“普段から整っているビル”は、災害時にも人々が迷わず行動できるビルです。

リスクアセスメントに基づく危険予知と対策
現場ごとに危険要因を洗い出し、 災害時のリスクを事前に低減しています。
・倒れやすい設備
・備品の固定
・火災リスクのある場所の重点点検
・非常用照明・誘導灯の作動確認
・作業員への安全教育
「どこが危険か」を把握した状態で行動できるため、混乱を最小限に抑えられます。
落ち着いた行動の裏にはアイング
災害はいつ起こるかわかりませんが、日頃のちょっとした意識や準備が、非常時の落ち着いた行動につながります。 「知っている」「持っている」だけではなく、 “使える状態にしておくこと” が、焦らないための大切なポイントです。
そして、私たちアイングもまた見えないけれど欠かせない土台づくりを行い、“もしも”の時にも安心して行動できる社会に近づけていきます。
これからもアイングは、人と街の安全を守るパートナーとして、皆様とともにより良い未来を作っていきます。