防災点検

台風6号が去った今こそ見直したい!家庭でできる台風対策・事前準備の完全ガイド

今年も台風6号が日本列島を直撃し、各地に強風や大雨による被害をもたらしました。「まさかここまでひどくなるとは…」と、慌てて対応した方も多いのではないでしょうか。

台風は、事前に進路や規模がある程度わかる数少ない自然災害です。だからこそ、「備えているかどうか」が被害の大きさを大きく左右します。台風6号の記憶が新鮮なうちに、今年の台風シーズンに向けて、今一度、家庭でできる備えを整えておきましょう。

台風が来る前に確認!まず知っておきたい基礎知識

台風シーズンはいつ?

台風は年間を通じて発生しますが、日本への影響が特に大きいのは7月〜10月。なかでも8月〜9月は「台風のピーク」と呼ばれ、強力な台風が上陸しやすい時期です。毎年この時期が来る前に、備えを済ませておくことが大切です。

「台風情報」はいつから確認する?

気象庁は台風が発生すると、5日先までの進路予報を公開します。台風が発生したら、最低でも3日前から進路・勢力を毎日確認する習慣をつけましょう。「自分のエリアに来るかわからないから」と後回しにしがちですが、急に進路が変わることもあります。早め早めの情報収集が命を守ります。

【屋外編】台風の前日までに必ずやること

① 飛びやすいものを屋内や物置へ

台風による強風は、ふだん安全だと思っているものを凶器に変えます。以下のものは台風接近の前日までに屋内・物置に片付けましょう。

・プランターや植木鉢
・物干し竿・物干し台
・自転車(倒れるだけでなく風で飛ぶことがあります)
・ビニール傘・傘立て
・子どものおもちゃや外に置きっぱなしの道具類
・ゴミ箱・ゴミ袋(前日のうちに収集場所に出すのも要確認)

特に物干し竿は「固定しているから大丈夫」と思われがちですが、想定外の強風で吹き飛び、近隣の窓ガラスを割る事故が毎年起きています。必ず室内へ。

② 雨樋・排水溝の詰まりを確認・清掃する

台風前は落ち葉やゴミが雨樋や排水溝に詰まっていないか確認し、清掃しておきましょう。詰まったまま大雨になると、雨水がうまく流れずに室内への浸水や外壁の劣化につながります。

③ 庭木・フェンスのチェック

枯れかけた枝や不安定な支柱は、台風の風で折れて飛ぶ危険があります。気になる箇所があれば早めに剪定・補強しておきましょう。フェンスの固定も事前に確認を。

【屋内編】窓・扉・浸水対策

① 窓ガラスへの飛散防止フィルム貼り

台風で最も怖いのが窓ガラスの飛散です。強風で何かが当たって割れた際、ガラスが室内に飛び散ると大けがにつながります。窓ガラスには飛散防止フィルムを貼ることで、万が一割れても破片が飛び散りにくくなります。

フィルムがない場合の応急措置として、養生テープや幅広のガムテープをX字や格子状に貼る方法もあります。ただしこれはガラスの強度を上げるわけではなく、あくまで飛散を抑えるための補助的な手段です。

② シャッター・雨戸を閉める

シャッターや雨戸がある窓は、台風接近前に必ず閉めておきましょう。ない場合は、カーテンを閉めるだけでも飛散時のガラスが室内に広がりにくくなります。

③ 浸水リスクの確認と土嚢・止水板の準備

お住まいが低地や川沿いの場合、浸水リスクがある地域かどうかをハザードマップで事前に確認しておきましょう。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」から、自分の住所周辺の浸水想定区域を調べることができます。

浸水リスクが高い場合は、土嚢(どのう)や市販の止水板を玄関・勝手口・換気口などに設置することで、被害を最小限に抑えられます。自治体によっては無償で土嚢を配布している場合もあります。事前に調べておきましょう。

【備蓄・非常用品編】台風前に用意しておくもの

最低3日分の備蓄が基本

内閣府の防災情報では、最低3日分(理想は1週間分)の備蓄を推奨しています。台風後は停電・断水・交通の遮断により、スーパーやコンビニに行けなくなることもあります。

備蓄の基本リスト

食料・飲料水

1人1日3リットルを目安に3日〜7日分の飲料水
レトルト食品・缶詰・インスタント麺などの非常食
カセットコンロとガスボンベ(停電・断ガス時に役立つ)
菓子類・チョコレート(すぐエネルギーになるもの)

生活用品

・懐中電灯・乾電池(複数セット)
・ポータブルバッテリー・モバイルバッテリー
・ラジオ(電池式)
・ろうそくとライター
・雨合羽(レインコート)

衛生・医療

・常備薬・持病薬(数日分)
・救急セット(絆創膏・消毒液など)
・トイレットペーパー・ウェットティッシュ
・携帯トイレ(断水時に備えて)

非常用持ち出し袋を確認・更新する

非常用持ち出し袋は「作ったらそれで安心」ではありません。年に一度はチェックし、消費期限切れの食品や電池を交換しましょう。台風シーズン前(6〜7月)が見直しのいいタイミングです。

【情報収集・避難準備編】家族で確認しておきたいこと

① ハザードマップの確認と避難場所の共有

まだハザードマップを確認していない方は、ぜひこの機会に。自治体のウェブサイトや「国土交通省ハザードマップポータルサイト」から確認できます。

家族全員で、以下を確認・共有しておきましょう。

・自宅の浸水・土砂崩れリスクのレベル
・最寄りの避難場所(小学校・公民館など)の場所と経路
・「どのレベルの警戒情報が出たら避難するか」の基準

② 警戒レベルと避難情報の仕組みを覚えておく

2021年の災害対策基本法改正により、避難情報が「5段階の警戒レベル」に整理されました。

レベル1:早期注意情報
レベル2:大雨・洪水注意報
レベル3:高齢者等避難
レベル4:避難指示
レベル5:緊急安全確保

レベル4「避難指示」が出たら、全員が速やかに避難することが原則です。「レベル5を待ってから動こう」と考えていると手遅れになる場合があります。

③ 家族の連絡手段を確認しておく

台風や大雨時は電話が繋がりにくくなることがあります。

・災害用伝言ダイヤル「171」の使い方を家族で確認しておく
・集合場所(自宅が使えない場合に家族が集まる場所)を決めておく
・高齢の親や親戚の安否確認の手順を決めておく

【特に注意したい方へ】高齢者・乳幼児がいるご家庭

高齢者や乳幼児がいるご家庭は、一般家庭より早めの行動が必要です。

・避難に時間がかかるため、警戒レベル3の段階で行動を開始
・介護用品・ミルク・おむつなどは多めに備蓄
・かかりつけ医の連絡先と、常備薬の予備を確保しておく
・避難先でのアレルギー食品・医療的ニーズをメモして持参

台風が去った後にすること

台風が通過した後も、まだ危険は続きます。

外出は明るいうちに、安全確認をしてから

・倒木・電柱の倒壊・断線した電線に近づかない
・増水した川・用水路には絶対に近寄らない
・冠水した道路には車・人とも入らない(水深が浅くても流される)
・自宅の被害状況を確認し、応急補修が必要な場合は専門業者に相談

台風6号の教訓を次の備えに活かそう

台風の恐ろしさは、その規模が年々大型化・激甚化していることです。「去年は大丈夫だったから今年も大丈夫」という安易な判断は禁物です。

台風対策の鉄則は、「台風が来てから考えるのではなく、来る前に済ませておく」こと。今回ご紹介した備えは、どれも特別な技術や大きな費用が必要なものではありません。

アイングが現場で行っている台風対策

アイングは、ビルメンテナンス・設備管理・清掃・警備を手がける企業として、台風シーズンには現場でさまざまな備えと対応を実施しています。私たちが管理する商業施設・オフィスビルで実践していることを、一部ご紹介します。

【設備管理】台風前の点検と緊急対応体制の整備
台風接近の情報が出ると、電気設備・空調設備・衛生設備などの動作確認を前倒しで実施します。特に排水ポンプや受変電設備は停電・浸水時の影響が大きいため、念入りな事前チェックが欠かせません。また、万が一の設備トラブルに備えて緊急連絡体制を整え、夜間・休日でも迅速に対応できる体制を構築しています。

【清掃事業】台風後の排水溝・屋上・外構の清掃対応
台風通過後は、落ち葉・泥・飛来物によって排水溝や屋上ドレンが詰まりやすくなります。詰まりを放置すると雨水があふれ、建物への浸水被害につながるため、台風後には速やかに排水設備の清掃・点検を行います。外構や駐車場に散乱した飛来物の回収・清掃も、早期の安全確認として重要な業務のひとつです。

【警備事業】台風時の施設巡回と入退館管理の強化
台風接近・上陸時は、施設内外の巡回頻度を高め、窓・扉・シャッターの施錠状況や浸水・漏水の兆候をいち早く確認します。また、来館者・テナントへの安全誘導や、必要に応じた一時避難の案内も警備スタッフが担います。

こうした現場での積み重ねが、いざという時の被害最小化につながっています。今年の台風シーズンが本格化する前に、ぜひご家庭でも同じ視点で、ひとつずつ確認していきましょう。

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