朝晩の冷え込みが増し、クローゼットの衣替えを始める季節になりました。夏物をしまい、冬物を出すこの時期は、「この服、もう着ないかも」と気づく絶好のタイミングです。
ところで、手放した服がその後どうなるか、ご存じでしょうか。環境省の調査によると、日本の家庭から手放された服の行き先には、思いのほか課題があります。今回は、服の「行き先」を手がかりに、身近にできるサステナブルな行動を一緒に考えてみましょう。
手放した服の約6割は焼却などに
環境省の資料(2025年の推計)では、手放した服のうちリユースされるのは35%(海外輸出を含む)、リサイクルは7%で、合計は約42%です。残る58%は焼却などで処分されています。
リユースされず焼却・埋め立てなどで処分される量は、年間で約46万トン。1日平均1,300トン、大型トラック約130台分にあたります。
クローゼットには眠っている服がたくさん
同じ調査では、1人あたり年間で約11枚の服を手放しているとされています。また、持っている服の45%は、しまい込まれたままです。
・衣替えのときが好機:季節の変わり目に一度すべて広げると、着ていない服が見つかります。
・迷ったら着てみる:実際に袖を通すと、まだ着たいかどうかがはっきりします。
・一年を目安にする:この一年で一度も着なかった服は、手放しを考える目安になります。
手放す前に、まずは「次の持ち主」を探す
環境省は、手放す場合はまずリユースとして他の人に使ってもらえないかを確認することが重要としています。調査では、手放す手段の55%が可燃ごみ・不燃ごみとしての廃棄でした。ごみに出す前に、ひと手間かけてみませんか。
・古着として売る:リユースショップやフリマアプリなどを使う方法です。
・店頭や地域で回収に出す:店舗の回収や、自治体の資源回収、地域の集団回収もあります。
・譲る・寄付する:着られる状態の服を、必要とする人に届けます。
どの方法でも、洗濯してきれいな状態で出すことが、次の人に気持ちよく使ってもらう第一歩です。

いま着ている服を長く着る工夫も
手放す量を減らすには、今ある服を長く着ることも大切です。国は、家庭から廃棄される衣類の量を2030年までに2020年度比で25%削減する目標を掲げています。素材に合わせたお手入れや、ほつれ直しなどのリペアで、お気に入りの一着は長く着られます。買うときも、本当に必要かを考えてから選びたいですね。環境省の調査でも、「本当に必要かどうか考えて購入する」ことに関心のある人は85.7%にのぼります。

まとめ
衣替えは、服と向き合い、その行き先を考えるチャンスです。着ない服を見つけたら、すぐにごみとして出さず、まずは次に使ってくれる人がいないかを探してみてください。小さな選択の積み重ねが、資源を大切にする暮らしにつながります。この冬の衣替えから、ぜひ始めてみてください。
アイング株式会社は、警備や清掃、健康経営の支援など、暮らしと地域の安心を支える事業を行っています。また、古本募金やアイングファームの野菜の寄贈など、身近なものを活かして社会に役立てる取り組みも続けています。これからも、できることから一歩ずつ進めてまいります。