もうすぐ夏休み。子どもたちにとっては待ちに待った長期休暇ですが、共働き家庭やひとり親家庭にとっては「子どもをどう過ごさせるか」が悩みの種になる時期でもあります。
ライフエレメンツ株式会社が2024年に実施した調査によると、小学生の子どもを持つ家庭の88.3%が「夏休みは子どもだけでの留守番機会が増える」と回答しています。さらに、留守番中の子どもについて不安を感じている保護者は78.5%にのぼり、不安の内容としては「だらだら過ごしていないか」に次いで「不審者や侵入者が来ていないか」が上位に挙げられました。一方で、38.0%の家庭が「特に対策をしていない」と回答しており、不安を感じながらも具体的な備えができていない実態も見えてきます。
今回は、警備のプロの視点から、夏休み中に子どもだけで留守番をする際に家庭でできる防犯対策をご紹介します。
夏休み中に増える留守番トラブルの実態
学校がある時期は下校時間まで子どもの居場所が把握できますが、夏休みは日中まるまる一人で過ごす時間が生まれます。特に注意したいのが次のようなリスクです。
訪問者を装った不審者への対応
宅配業者や点検業者を名乗って玄関を開けさせる手口は後を絶ちません。子どもだけの在宅時は特に狙われやすくなります。
SNSでの居場所の特定
友人とのやり取りで「今日は一人でお留守番」といった投稿から在宅状況が知られてしまうケースもあります。
熱中症や水回りの事故
防犯だけでなく、エアコンの使い方や水の事故など、生活面での安全確保も夏休み特有の課題です。

家庭で今すぐできる防犯対策
1. 鍵の管理とインターホン対応のルールを決める
外出時は必ず施錠を習慣化し、鍵を人目につく場所(ランドセルの外側や玄関マットの下など)に置かないようにしましょう。インターホンが鳴っても「知っている人以外は出ない」「保護者に確認してから対応する」など、事前にルールを共有しておくことが重要です。
2. 「いない演出」ではなく「いる演出」を意識する
留守番中は、テレビの音を適度に流したり、リビングの照明をつけたりして「誰かがいる」と思わせる工夫も効果的です。洗濯物の干し方や照明タイマーの活用も、外から在宅状況を判断されにくくするポイントになります。
3. 子どもと約束事を共有する
「誰が来てもドアを開けない」「電話は決まった相手にしか出ない」「困ったときの合言葉を決めておく」など、子ども自身が判断に迷わないシンプルなルールを一緒に決めておきましょう。

困った時の備え
緊急連絡先をリスト化
保護者・祖父母・近隣の信頼できる人など、複数の連絡先を子どもの手の届く場所に用意しておきましょう。
防犯ブザーや見守りサービスの活用
外出時に持たせる防犯ブザーに加え、見守りカメラやGPS機能付き端末なども選択肢のひとつです。前述の調査でも、対策として「見守りカメラの設置」(14.5%)を挙げる家庭が一定数見られました。
安全な夏にするために
夏休みは子どもの成長にとって大切な時間である一方、留守番の機会が増えることで防犯面の不安も大きくなります。今回ご紹介した「鍵・インターホン対応のルール化」「いる演出の工夫」「子どもとの約束事の共有」「緊急時の備え」を、ぜひご家庭で今日から実践してみてください。
出典
ライフエレメンツ株式会社「夏休み中の小学生の留守番に関する調査」(2024年8月2日発表、調査主体:ソニーネットワークコミュニケーションズライフスタイル株式会社)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000123098.html