アイング株式会社では、CSR(企業の社会的責任)として、アイングファームの運営やこども食堂への野菜の寄贈を行っております。
1.アイングファーム(栃木県小山市の農園)について
1-1.無農薬栽培で安心・安全な野菜を育てる
当社は栃木県小山市にある農場(アイングファーム)で季節の野菜を育てております。
大型商業施設で廃棄された食品を利用した肥料を使うなど、無農薬にこだわっているのが特徴です。
従業員や地域のこどもたちに安心して食べてもらいたいという思いから、無農薬栽培を続けております。
1-2.アイングファームの概要
2019年11月、アイングファームの取り組みを開始しました。
痩せた土地に肥料を与え土壌改良を行うことで、徐々に野菜の栽培ができる状態になりました。
1回目の収穫前にはイノシシの襲撃を受け、収穫予定のトウモロコシが全滅するなど予期せぬハプニングもありましたが、2020年6月無事に初めての収穫を迎えました。
これまで積み重ねてきたノウハウにより、栽培できる野菜の種類は少しずつ増えております。
場所:栃木県小山市
面積:約8000㎡(平米)
栽培野菜:レタス、サニーレタス、ケール、ニンニク、さつまいも、ジャガイモなど
栽培方法:無農薬栽培
体制:農場長、スタッフ1名(収穫祭時は参加メンバーを10名ほど募集)
1-3.SDGsとしての取り組み
アイングファームでは、福利厚生の一環として栽培された野菜を従業員に配布しておりました。
これまでは社内だけの活動にとどまっておりましたが、社会貢献活動として栃木県内のこども食堂への野菜の寄贈を始めました。
こども食堂は地域住民やNPO法人などによって運営される、こどもやその保護者に食事を提供する場所です。
こども食堂は「孤食」や「貧困家庭の子供への食事の提供」を目的に運営されており、ほとんどが運営者の負担や寄付によってまかなわれています。
当社ではアイングファームで取れた野菜を従業員に配布するだけでなく、少しでも地域のこどもたちの役に立てばと思い、こども食堂への寄付をスタートさせました。
こども食堂は当社のCSRの中で掲げている「SDGs」とも深い関係があるため、こども食堂を通じて持続可能な開発目標の達成にも貢献しております。
<SDGs 目標①貧困をなくそう>
こども食堂では、貧困家庭のこどもたちへ無償または低価格で食事を提供しています
<SDGs 目標②飢餓をゼロに>
こども食堂では、こどもたちに栄養バランスの良い食事を提供しています
<SDGs 目標③すべての人に健康と福祉を>
こども食堂では、安心・安全な食材による食事によって、栄養状態の改善や健康的な生活習慣に繋げています
<SDGs 目標⑪住み続けられるまちづくりを>
こども食堂では、孤独や不安を抱えるこどもたちの居場所としての役割も担っています
2.アイングファームの取り組み
2-1.従業員の福利厚生として導入
アイングファームは従業員の福利厚生(従業員お届け企画、退職後の再チャレンジ支援)として導入されました。
年に6回の収穫祭を催し、抽選に当選した従業員に季節の野菜を配布しております。
収穫祭は従業員の中からお手伝いさんを募集し、当社の一大イベントとして開催しております。
収穫祭に参加すると1日分の出勤扱いとなり、昼食代・交通費も会社負担となるため、従業員にも大変好評なイベントです。
普段関わることの少ない社員同士が交流する場にもなっています。
2-2.こども食堂へ定期的に野菜を寄贈
アイングファームで収穫された野菜は、SDGsの取り組みの一つとして、地域のこども食堂へ寄贈しております。
こども食堂への寄贈は、食品ロスの削減・地産地消による輸送エネルギー削減・自然の恵みや豊かさの保全にも繋がっています。
2024年12月には、栃木県若年者機構様を通じて栃木県内の3つの支援団体様に寄贈を行いました。
この取り組みは2024年12月で第12回目となり、今後も続けていく予定です。
収穫した野菜の寄贈など、積極的な活動を継続していくことで、今後も持続可能な社会の実現を目指してまいります。
3.アイングファームの歩み〜収穫祭&野菜お届け企画の様子〜

こちらはアイングファームを始めた当初の畑の様子です。
草が生い茂り、土地も痩せていました。

土地を耕し肥料を与え、徐々に野菜が育つ畑に土壌改良をしていきました。

土の中からは大きな石がゴロゴロ。
野菜を育てる邪魔になってしまうので、石はしっかりと取り除きました。

野菜の苗は一つずつ丁寧に手作業で植えています。

こちらは夏にできたトウモロコシ。
そろそろ収穫できそう、と思っていたのですが・・・

収穫直前でイノシシに襲われてしまいました。
この経験を活かし、今では防護柵を設置しています。

こちらは収穫祭の様子。
当社社員がいつもの業務を離れ、自然豊かな栃木県で野菜の収穫を手伝ってくれています。
雲ひとつない青空のもと、良い汗をかけたのではないでしょうか。

収穫の後は選別作業。
野菜の葉っぱを取ったり、種類ごとに並べたりと、なかなか大変な作業でした。

こちらは土を取ったじゃがいも。
大小たくさんのじゃがいもが収穫できました。

こちらは従業員へ配布する野菜たち。
種類ごとに袋に入れたり、ラベルを貼ったりして、料理をする人が使いやすいように工夫します。
野菜の種類は季節によって変わるため、リピーターが多いのも特徴です。
5.子ども食堂への野菜の寄贈

当社はアイングファームで収穫した野菜を栃木県内のこども食堂などに寄贈しております。
これは各施設にお届けする野菜たち。
季節によって異なる野菜をお届けしております。

こちらは初めてこども食堂へ野菜を寄贈した様子。
とちぎ子ども・若者・地域支援ネットワーク様の運営する「益子なないろこども食堂」へ、アイングファームの鈴木農場長と本社責任者の守屋部長から野菜の寄贈が行われました。
ネギやさつまいもなどの季節の野菜を段ボール10箱分寄贈し、施設の方も大変喜んでくださいました。
「年末のクリスマス会などでシチューを作ったり、キャンプで豚汁を作ったりするのに活用します!」という嬉しいお言葉をいただけたとのことです。

寄贈した大量のキャベツがみじん切りにされています。

こちらはクリスマス会の様子。
シチューにはアイングファームの野菜がたくさん使われていました。

こちらは別の日に作られた野菜たっぷりカレー。
野菜がたくさん入っているので栄養満点です。

こどもたちは嬉しそうにカレーを持って帰ったそうです。
アイングファームの野菜がこどもたちを笑顔にするお手伝いができていると思うと、大変意味のある活動だと感じられます。
6.当社ではCSR活動の一環としてアイングファームの運営・子ども食堂への寄贈を行っております
当社ではCSR活動の一環としてアイングファームを運営しております。
従業員への野菜の配布といった福利厚生を充実させるだけでなく、地域のこどもたちのためにできることとして、こども食堂への野菜の寄贈も行っております。
今後も従業員だけでなく、地域のこどもたちの笑顔も守れるよう、アイングファームの運営を続けてまいります。