アイングファーム

アイングファーム~11月収穫祭~

アイング株式会社 代表取締役社長 飯嶋一晃は、CSR(企業の社会的責任)の一環として、栃木県小山市にて「アイングファーム」を運営しています。 都市部の企業が自然と直接触れ合う機会は限られていますが、私たちは「働く人」「地域」「未来」の三者がともに豊かになる社会づくりを目指し、農業という原点に立ち返ることで企業活動の新たな価値を創出しています。

無農薬栽培と環境への配慮
アイングファームでは、無農薬で季節ごとの野菜を育てる取り組みを続けています。農薬を使わないことで土壌や水質への負荷を減らし、自然環境の保全に寄与するとともに、安心・安全な食材を従業員や地域に届けています。農場は単なる生産拠点ではなく、企業理念を体現する「場」として位置づけられています。

晩秋の澄んだ空気の中で開催された11月の収穫祭では、かぶ、落花生、ケール、さつまいもなど、秋の味覚が豊かに収穫されました。参加者は、かぶの葉を丁寧に束ねたり、落花生を一粒ずつ選別したり、ケールを鮮度を保ちながら袋詰めしたりと、協力しながら作業を進めました。さつまいもは箱詰めされ、秋らしい温もりを感じさせる光景が広がりました。

収穫された野菜は福利厚生の一環として抽選で従業員に配布されました。季節ごとに異なる野菜が楽しめるため、毎回高倍率の人気企画となっています。今回当選した従業員からは「さつまいものバターきんぴらです」「落花生がすぐになくなりました笑」「ケールを使ってスムージー作りました!」など、多彩な声が寄せられています。普段の食卓に新しい彩りを加えるきっかけとなり、従業員の健康や家族の団らんにもつながっています。

収穫した野菜の一部は、栃木県内のこども食堂へ寄贈されました。こども食堂は、地域住民や自治体が主体となり、子どもたちに無料または低価格で食事を提供するコミュニティの場です。近年、子どもの貧困や孤食の問題が社会課題として注目される中、アイングファームから届けられた新鮮な野菜は、美味しい料理へと生まれ変わり、子どもたちの笑顔を生み出しています。

この活動は単なる「寄付」ではなく、「つながり」を生む取り組みです。農場で働くスタッフ、収穫祭に参加した従業員、こども食堂の運営者、そして食事を楽しむ子どもたち──それぞれの立場を超えて、食を通じた連携が広がっています。こうしたつながりは、企業としての社会的責任を果たすだけでなく、従業員一人ひとりが「社会の一員」としての意識を持つきっかけにもなっています。

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この投稿を担当したのは・・・

鈴木 俊介(すずき しゅんすけ)

地元 栃木県小山市のスーパーマーケットで警備隊として活躍後、農業プロジェクトに参画。 初期メンバーとして、農地にするための土壌改良からアイングファームに携わる。 野菜栽培のみならず、栄養価が高く美味しい調理方法にも精通している。 社内では、「農場長」のニックネームで呼ばれる人気者。